UbuntuでKindle for PCを使う

書きかけのページです。次のリンク先が参考になります。

Ubuntu16.04上で、PlayOnLinxで管理されたWine環境でKindle for PCを動作させる手順です。

Wine インストール

PlayOnLinuxを動作させるのに先立ってWineが必要らしいのでインストールします。 なおこのWineはKindleを動作させるものではないので、最新安定版をインストールしておけば良いようです。 (後述しますが、Kindleを動作させるWineは相性問題で必ずしも最新版が良いとは限らないようです。)


古い記事では ppa:wine/wine-builds を使用するよう書かれているが、これは既にdeprecatedです(リポジトリ追加時に警告も出る)。

!!! PLEASE NOTE THAT THIS REPOSITORY IS DEPRECATED !!!

For more information, please see:

   `https://www.winehq.org/pipermail/wine-devel/2017-March/117104.html[`https://www.winehq.org/pipermail/wine-devel/2017-March/117104.html]

The following commands can be used to add the new repository:

   wget `https://dl.winehq.org/wine-builds/Release.key[`https://dl.winehq.org/wine-builds/Release.key]
   sudo apt-key add Release.key
   sudo apt-add-repository ‘`https://dl.winehq.org/wine-builds/ubuntu/’`

というわけで、ここに書かれているとおり、代わりに新しいリポジトリを用います。 …と、以前はそれでよかったのですが、2018年末、ここから更に公開鍵が変わったようなので、次のコマンドを実行する必要があります(参考)。

wget -nc https://dl.winehq.org/wine-builds/winehq.key
sudo apt-key add winehq.key

リポジトリを追加します。Ubuntuのバージョンごとに異なりますのでhttps://wiki.winehq.org/Ubuntu[リンク先]を参照してください。下は18.04の例です。

sudo apt-add-repository 'deb https://dl.winehq.org/wine-builds/ubuntu/ bionic main'

リポジトリを追加したら、次のコマンドでWineのstable版をインストールします。

sudo apt-get install --install-recommends winehq-stable

PlayOnLinux インストール

Ubuntuのリポジトリにも playonlinux は存在するが、オフィシャルサイトにある方がバージョンが新しかったのでそちらを用いることにします。

に書かれているとおりにインストール。`playonlinux_xenial.list`の部分はバージョンによって異なるので適宜読み替えます。

wget -q "http://deb.playonlinux.com/public.gpg" -O- | sudo apt-key add -
sudo wget http://deb.playonlinux.com/playonlinux_xenial.list -O /etc/apt/sources.list.d/playonlinux.list
sudo apt-get update
sudo apt-get install playonlinux

なお、このページに以下の通り書かれているのが確認できるはず。実際にwineをインストールせずにplayonlinuxを起動するとwineが必要という警告ダイアログが出ます。

Ubuntu Precise (and superior) users : You must install the package wine:i386 to get PlayOnLinux working

インストールするWineとKindleのバージョンの選定

冒頭でも少し触れましたが、WineとKindle for PCは最新版のほうが良いとは限らず、相性があるようです。 次のページに動作検証結果が書かれています。

Latest Rating の項目が Platinum か Gold になっているものを選んでおけばよいかと思います。 今回はPlatinumとされている Kindle for PCのバージョン 1.17.x , Wine のバージョン 2.15 を選ぶこととしました。

Kindle for PC(.co.jp対応版) ダウンロード

Kindle for PCについて、PlayOnLinuxからダウンロードはできるものは.co.jpアカウントでログイン出来ないようですので、別途入手します。 参考にした こちらのページでは このサイトから入手していました。

PlayOnLinxにKindle環境を構築

PlayOnLinux起動

playonlinux コマンドで起動できます。

Kindleを動作させるWineのインストール

ツール > Wineのバージョンを管理 メニューを選択し、前述の通り決定したバージョン 2.15 をインストールします。

Kindle for PC のインストール

ファイル > インストール メニューを選択します。(本来ならここでインストール可能なアプリ一覧が表示されるようですが、私が今回インストールしたバージョンでは読み込み中表示のまま止まっています)

画面下部の"リストにないプログラムをインストールする"を選択します。

"Install a program in a new virtual drive"を選択します。

好きな名前を入力します。(私は for_kindle と入力しました)

"Use another version of Wine" と "Configure Wine" にチェックを入れます。

Kindle for PCを動作させるWineのバージョンである 2.15 を選択します。

"32bits windows installation" を選択します。

MonoインストールとGeckoインストールを促されますが、両方キャンセルします。

"アプリケーション"タブの "Windowsバージョン" を Windows 8.1 に設定します。

install file の選択に置いて、先にダウンロードしておいた Kindle for PCのインストーラexeを指定します。

文字化けの解消

ここまでの設定でKindleは起動できるようになります。 が、起動してみると分かる通りメニューの日本語が豆腐表示になっています。 これを解消します。

今回は Cicaフォント(Cica-Regular.ttf)を利用しました。他のフォントを利用する場合は適宜読み替えてください。

フォントを配備

~/PlayOnLinux’s virtual drives/for_kindle/drive_c/windows/Fonts にフォントファイル Cica-Regular.ttf を置きます。

レジストリファイル作成

~/Documents/kindle_font.reg というファイル名で次の内容を保存します。 エンコーディングはShift JISとします。(なお、改行コードは今回LFで行いましたが、これで問題ありませんでした。)

REGEDIT4

[HKEY_CURRENT_USER\Software\Wine\Fonts\Replacements]
"Andale Mono"="Cica"
"Arial Unicode MS"="Cica"
"Batang"="Cica"
"Dotum"="Cica"
"MS Gothic"="Cica"
"MS Mincho"="Cica"
"MS PGothic"="Cica"
"MS PMincho"="Cica"
"MS UI Gothic"="Cica"
"Tahoma"="Cica"
"MS ゴシック"="Cica"
"MS 明朝"="Cica"
"MS Pゴシック"="Cica"
"MS P明朝"="Cica"

PlayOnLinuxのランチャー画面でKindleアイコンを右クリックし、コンテキストメニューからレジストリエディタを起動します。

レジストリエディタのメニューから「レジストリのインポート」を選択し、上記で作成したファイルを選択するとフォント置換設定がインポートされ、上の設定の通りCicaフォントで表示されるようになります。