キーボードを買い替えた: Majestouch Xacro M10SP

Posted on 2025/07/21

これまで、 Mistel Barocco MD600 という左右分離式キーボードを利用していたのですが、USBケーブル接続端子の調子が悪くなったのか、タイピングを認識しなくなることが頻繁に発生するようになり、買い換えることにしました。

当時、左右分離式のキーボードはまだそんなに市販品の種類が多くなく、また3万円くらいが相場だったと記憶しています。
そんな中、Mistel Baroccoは1.6万円くらいで販売していた、という金額が決定の決め手でした。

10年近く使ってきたはずで、概ね満足はしているのですが、強いて不満を挙げるとすると、

  • マクロ編集モードへの移行が Fn + Shift キー長押しなのだが、普通の操作(具体的には範囲選択)でもこのキーコンビネーションは利用するため結構な頻度で誤爆する
    • 初めのころはマクロ編集モードに入ったことに気づかずにガチャガチャ触ってしまって変な設定が有効化され余計混乱する…ということがよくあった
    • あまりにも頻発するので チートシート 作って対策することに
  • それ以外の普段ほとんど変更しない設定もキーコンビネーションで行うため、誤爆することがあるのだが戻し方を調べるのが煩わしい
    • 例えばいつの間にかDvorak配列になってしまうとか。Dvorak配列なんで絶対に使わないので本来なら切り替え機能なんて必要ない
  • 今となっては、接続端子がマイクロUSBなので古臭い

辺りでしょうか。

今回新規調達するにあたってMistel Baroccoの現行モデルも検討したのですが、

  • マクロ編集はMD600と同じっぽい。つまり誤爆の煩わしさが残っている
  • (円安のせいだと思うが)昔ほどお買い得な価格でもない。他社でも同価格帯のものはある

ということで別メーカーのものを購入することとし、結果的に選んだのが表題の Majestouch Xacro M10SP です。
Mistel Barocco現行モデルと同価格帯です。
(ちなみに、メルカリでは「数時間使ったけど合わなかったので出品します」みたいなほぼ新品が複数ありましたので、左右分離式キーボードを安く買いたい場合はそちらを見てみるのも手かも。定価より5千円くらい安く買えそうです。なお私は今回静音赤軸&US配列で探していたのですが所望のものは出品されていませんでした…)

大満足かというと、ちょっと不満点もあって、

  • Fnキーとのコンビネーションのマクロ編集が標準ファームウェアでは不可能で、カスタムファームウェアを導入する必要がある
  • カスタムファームウェアを導入しても、Fnキーコンビネーションのマクロ設定できるのは1キーまで。つまり、Baroccoのときにできていた、「Shift + Fn + Jで範囲指定」(Fn + J で下矢印キー相当)ができなくなった。Shift + Fn を押した時点でマクロ設定は無効になって、下矢印キーはデフォルトのKキーを押す必要がある
    • つまり、Baroccoでは誤爆のリスクがありつつもできてたカスタマイズが、M10SPではそもそもカスタマイズできなくなってしまった
  • 左右のキーボードを接続するのはUSB-Cケーブルだが、どうやら専用ケーブルが必要らしく、市販のものは利用できないっぽい(FAQより)
  • 休止中のWindowsを復帰させるのに左側のキーボードを触る必要がある。右側は反応しない
    • これは慣れたらどうってことないかもしれない

こんな感じです。範囲選択がこれまで同様にできないのはかなり痛いですが、この仕様を購入前に気づけるかというとちょっと、ムリゲーだなあ。